今日は明けだった。
昨夜23時くらいまで94のおばあちゃんの、「うちの人を呼んでください」「運転してきた車にカギを忘れてきたからとりにいきたい」(もう何年もグループホームに住んでいる方。もちろん車などない。)「警察を呼んでください」「うちに帰る」「うちに連絡してください」などの攻撃が5分ごと繰り返され、疲弊した。
最初はにこやかに対応するのだが、職員が夜勤の俺ひとりになると最終的には無視してしまった。
だってしょうがない、何を言っても話が通じないのだから。
自分の居室にもどうしても行ってくれないため、電気を消して見守りながらしばらく放置した。
(申し訳ないがつけておくと延々ヒートアップするため)
しばらくブツブツと独り言を喋っていたが、おとなしくなってきた頃合いをみて話しかけると、本人はほっとした様子で笑っていた。
俺のことを娘婿と思っているようだった。
トイレに誘導し、さっきまでが嘘だったように居室におとなしく戻り、あとで確認すると布団から靴をはいたままの足を出してくるまって眠っていた。
(この人は寝る時も靴を脱がない)
まああとは1,2回トイレに起きてきたくらいでぐっすりだったので良かった。